小規模ファームを選ぶ理由とは|第1回 なぜ彼らは大手ファームから移ったのか

代表取締役社長 CEO
マネージングディレクター
永松 正大


シニアマネージャー
浅川 実


シニアマネージャー
堀井 史


アソシエイト
鈴木 龍馬

■それぞれのキャリアと転職の背景

永松:
今回はコンサルタントのキャリア形成において、なぜ小規模ファームであるアクティベーションストラテジーを選んだのか・・・と言うテーマで話をしたいと思います。皆さんよろしくおねがいします。まずは、皆さんの自己紹介をお願いします。

浅川 :
私は、新卒から5年ほど半導体装系メーカーにおり、それ以降はコンサルティングファームを数社経験しました。メーカー在籍時にCDI(注:アクティベーションストラテジー株式会社と兄弟関係にある、株式会社コーポレイトディレクションの略称)と仕事を一緒にしたことが、コンサルティング業界に移ったきっかけでもあります。メーカー経験を活かし、製造業を中心としたコンサルティングをメインにしてきました。その後、アクティベーションストラテジーに転職して3年半が過ぎました。

堀井 :
私は新卒から現在に至るまで、一貫してコンサルティング業界でキャリアを積んできています。新卒では老舗で日本のIT系コンサルティングファームに就職しました。大学院でのご縁がきっかけで就職したので、実は就職活動自体をあまりしていません。昨今の就職先としてのコンサルティングファームの人気や動向に驚いています。

永松:
コンサルティング業界は就職先としても人気が非常に高いですね。その後はどのようなキャリアだったのですか。

堀井 :
IT系コンサルティングファームに数年ほど在籍したのち、海外経験を経て、外資総合系ファーム数社でキャリアを重ねてきました。アクティベーションストラテジーでは4年目に突入しており、すっかりCDIグループと当社の雰囲気に馴染んでいると感じます。

鈴木 :
私は今年5月にアクティベーションストラテジーに入ったばかりです。学生時代はインターンなどの校外活動に夢中になっていました。その時、コンサルタントの仕事に触れ、興味を持ちました。就職活動はコンサルティング業界を中心に行い、アクティベーションストラテジーと総合系ファーム数社から内定をいただいたのですが、一旦は総合系の大手ファームに入社しました。しかし、その後、結局アクティベーションストラテジーへの転職を決めました。



■大手ファームと小規模ファーム、どこに違いを感じたのか

永松:
皆さん、それぞれなぜ大手ファームから当社への転職を決めたのでしょうか。

鈴木 :
理由は2つあります。1つは自分に与えられる裁量の可能性を感じた点です。前職は社員の層が厚く、様々な役職・ランクの人材が充足しています。そのため、主体性を発揮しようと頑張ってもその範囲は限られていました。それに対して、当社ではディレクターやシニアマネージャーといった上位役職者がいる中でも裁量を持って仕事ができるチャンスが大きいのではないかと考えました。

永松:
大手ファームで若手が裁量を持つことは難しいのでしょうか。

鈴木  :
プロジェクト次第ではありますが、限界があると思います。たとえばIT化の要素が強いプロジェクトになると、大きいプロジェクトでは数十人が参画しますので、そのような状況で経験が少ない若手が自分を出し切ることはなかなか難しいのではないでしょうか。

永松:
なるほど。もう1つの理由は何ですか。

鈴木 :
採用活動や営業会議といった、通常のコンサルティング業務以外の自社の運営部分に参画できることに魅力を感じた点です。

永松:
自社が良くなる・成長するに伴う「手触り感」を味わえるのは確かに魅力ですよね。堀井さんが当社を選んだ理由を教えてください。

堀井 :
前職では、デリバリーをしながら新規クライアント開拓をするマネージャーでした。あるとき、営業・マーケティング戦略の案件を提案し、クライアントから内示をいただきました。しかしながら、私自身が所属していた部署とCRM部隊で社内部署の縦割り問題が発生し、アサイメントの調整に何か月も要してしまい、最終的に失注したという経験をしました。

永松:
大手ファームではありそうな話ですね。

堀井 :
金額も高額で、内容的にもやりがいのある案件だったので、非常に悔しかったことを今でも覚えています。この経験から、案件に対してより主体的に関われる環境、つまり新規開拓で受注した案件を私自身の手でデリバリーし、お客様と向き合うコンサルティングを目指すため、小規模ながらもそのようなコンサルティングができそうなファームである、アクティベーションストラテジーへの転職を決意しました。

永松:
実際、転職してみてどうですか?

堀井 :
面接で話を聞いたときに、私自身がやりたいことができる可能性がある会社だなと感じましたし、実際に自分らしいコンサルティングに取り組めていると思います。

永松:
浅川さんの転職ストーリーを聞かせてください。

浅川 :
前職では在籍年数が上がってきたこともあり、自分に求められている仕事が変化しました。すなわち、プロジェクトにおける実業務はグローバルの各国のチームが対応し、私自身の役割はいちコンサルタントというより寧ろ、プロジェクト内外のマネジメント業務にシフトしていきました。コンサルティング実務以外の管理業務が増えること自体は受け入れるものの、今後さらにその比率が高まっていくのだろうなと感じ、私のやりたい仕事とのギャップに悩むようになりました。

永松:
どのようなコンサルティングファームが向いていると思ったのでしょうか。

浅川 :
自らがコンサルタントとしてクライアントと深い付き合いができ、そして小さいプロジェクトであっても数多く携われるファームの方が私の価値観に近いのではないかと考えました。そんなとき、アクティベーションストラテジーに出会い、声をかけていただき転職に至りました。

永松:
なるほど。当然プロモーションしていけばマネジメント業務は避けられないのですが、コンサルティングを「生業」と考えるのであれば、管理業務とのバランス・比率によるジレンマは生まれそうですね。

浅川 :
クライアントと長く付き合える案件に携わりたいという想いがある一方で、様々なテーマに取り組みたいという希望もあります。ですので、1つのクライアントと深く取り組みながら、複数のテーマを段階的にやっていけるのが理想です。

永松:
コンサルタント依存させることなく、様々な課題への取り組みを通じてクライアントをより良くすることに貢献する・・・という当社の理念と同じでしょうか。

浅川  :
そうですね。前職では大企業の大きなプロジェクトに関わることが多かった一方、当社では中小企業・中堅企業の案件に継続的に携わらせてもらう機会が比較的多いです。クライアントと深く付き合っていく中で、クライアントからの評価やクライアント自身が変貌を遂げていく過程を見て、正にコンサルタントの醍醐味だなと感じています。クライアントの規模にかかわらず、充実感があります。 

永松:
転職するまでの皆さんのお話を伺って、コンサルタントの醍醐味をダイレクトに感じられるという意味において、小規模ファームの魅力は大きいと改めて実感しました。

【連載予定】
第1回 なぜ彼らは大手ファームから小規模ファームへ移ったのか
第2回 小規模ファームのリアルな日常(前編)
第3回 小規模ファームのリアルな日常(後編)
第4回 これからのキャリアと理想の組織像とは?