業務・システム改革プロジェクトの進め方 第1回:プロジェクトの全体像

平素は格別のご厚情を賜り誠にありがとうございます。
この度、弊社HPのリニューアルにあたり、我々の活動の一端をナレッジ・コラムとしてご紹介させていただくことに致しました。
まず初めに、弊社の事業の主軸である「業務・システム改革の実践」のプロジェクトの進め方について、4回に渡ってお話しします。
またそれ以降は、研究開発、購買、生産、販売、物流、在庫管理、間接業務など、個別具体的な業務領域における業務・システム改革の事例をご紹介します。
お忙しい中ご覧いただく皆様の、経営の一助となれば幸いです。


我々CDIソリューションズでは、業務プロセスの見直しにおいてはワンセット改革のアプローチが有効だと考えています。
ワンセット改革とは、
(1)戦略の確認、共有化(必要に応じて再定義・詳細化)
(2)業務プロセスそのものの改革
(3)組織改革
(4)人事改革
(5)情報システム改革
の視点から、戦い方・・・「戦略」と、戦う体制・・・「事業体」を同時に(=ワンセットで)再定義して実践する考え方です。
特に、現代の経営システムでは事業戦略とそれを実行するための業務プロセス及び情報システムは表裏一体で動いており、
改革案の検討おいては、それらを切り離すことができないと考えています。
また、新業務・システムの定着化には、必要に応じて組織体の見直しや人事評価の項目も見直す必要があると認識しています。

ワンセット改革のプロジェクトを推進する場合、通常CDIソリューションズ(現アクティベーションストラテジー)では(1)改革の基本構想策定フェーズ (2)改革構想の具体化と実行計画策定フェーズ (3)改革の実行/定着化フェーズという3つのプロセスを踏みます。

プロジェクトの進め方(例)

最初に実行するのは「改革の基本構想策定」フェーズで、最大の目的は、改革の基本方針を明確にし、今後のプロジェクト遂行上での立ち戻る原点をしっかり固定し、改革目標を明確にすることにあります。
このフェーズでは、現場で抱える問題意識に基づき改革のテーマを抽出し、戦略整合性や実現可能性などを考慮して改革の優先順位を明確にしていきます。
業務・システムの課題は、組織や部門を跨るケースが多く、全社最適の視点が欠かせません。
自社の問題点をしっかり認識し、それを全社で共有することが必要不可欠です。
我々の経験上、このフェーズがプロジェクトの成功を左右するといっても過言ではありません。
また、効率化や高度化の目標の設定においては、この段階でビジネスKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を設定し、
プロジェクトそのもの或いはその後の業務運営における目標指標として活用していきます。

次に実行するのは、「改革構想の具体化と実行計画策定」フェーズです。
このフェーズでは、前フェーズで策定した基本構想に基づいて、各業務における業務削減の具体的な方法や、システム投資コストの最適化の施策等を検討し、
それを元に詳細な業務設計を行い、そこからシステムの基本設計に落とし込むことが目的となります。
プロジェクトの運営のポイントとしては、如何に業務基本構想と整合性が取れた業務プロセスを設計できるかが鍵になります。
一方、システム面でのポイントは、システム基本設計段階においてありがちなシステム仕様の膨張を如何に抑えるかであり、
業務、システムの基本構想に照らした厳格なプロジェクトの運営が求められます。

最後は、業務・システム改革プロジェクトの総仕上げである「改革の実行/定着化」フェーズです。
前フェーズでどんなにすばらしい業務プロセスや情報システムが設計・整備されても、それらがキチンと活用されなければ全く業務・システム改革効果が期待できません。
第1フェーズで設定した、ビジネスKPIをベースとしたROI(Return On Investment:投資対効果)を活用し、
改革の成果を確認しながら業務、システムの改善を行っていくことになります。
その際に最も重要なのは、常にプロジェクトの現在地を確認し、ROIの最大化を狙って施策の調整を行うPDCAサイクルを定着させることです。


業務・システム改革プロジェクトの全体像についてご理解いただけたでしょうか。
次回は、改革プロジェクトのフェーズⅠ:改革の基本構想策定のポイントについてご紹介します。

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CDIソリューションズ(現アクティベーションストラテジー) 代表取締役CEO
マネージングディレクター
小川 克己 (おがわ かつみ)
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